
黒海沿岸の森の主要樹種。風媒で蜜はないが、春に花粉を、年によってはアブラムシの甘露を供給する。
Fagus orientalis は、イストランジャ(ストランジャ)からアルトヴィンまで、黒海沿いの山地の湿った斜面に広い純林をつくる大木である。花は風媒で、花蜜を分泌しない。春には雄花の花粉をミツバチが集めるが、ブナの本当の養蜂上の価値は間接的なものである。
葉の展開とともに、標高により4月から5月に短期間咲く。毎年たくさん咲くわけではなく、豊作年は数年に一度訪れる。
年によってはブナにつくアブラムシの甘露が葉にたまり、ミツバチがそれを集める。しかしマツやモミの甘露ほど規則的で重要な蜜源ではない。ブナ蜂蜜として知られる市販品は存在しない。
ブナ林の本当の貢献は、林縁や林間の空き地に育つラズベリー、ブラックベリー、シナノキ、クリなどの植物である。夏の暑さのなかで林縁の巣箱は日陰の恩恵を受けるが、密な林の内部は湿っぽく日が当たらないので、置き場所には向かない。