
生垣や日よけ木として熱帯に広まったマメ科の高木。乾季に葉のない枝を覆うピンクの花が豊富な蜜を出す。
Gliricidia sepium(グリリシディア)は、中央アメリカ原産のマメ科の木で、生け垣やカカオ・コーヒー農園の日陰樹として熱帯世界に広まった。乾季に葉を落とす間、枝は淡いピンクからライラック色の蝶形花で覆われる。この花は蜜と花粉を豊富に出し、ミツバチが盛んに訪れる。乾季の蜜源不足の時期に重要な支えとなる。
北半球の熱帯では、ふつう1月から4月の落葉期に咲き、開花は数週間続く。
中央アメリカと東南アジアでは、グリリシディア主体の蜂蜜を得る養蜂家もいるが、一般的な単花蜜としては知られていない。
スペイン語名の一つmata ratón(ネズミ殺し)は、葉がげっ歯類に有毒であることに由来する。蜜や蜂蜜に有害な影響は報告されていない。根付きやすい太い挿し木で増やせるので、熱帯の養蜂家は蜂場の周囲に生け垣として植えることができる。霜には耐えない。