
長い筒状のピンクの花はミツバチには利用しにくく、多くの畑では開花前に摘心されるため、価値は採種圃に限られる。
タバコの花の長さ4〜5cmの細い筒は、ミツバチの舌が届かない深さに花蜜を蓄えている。ミツバチは主に筒の口からあふれた花蜜や、マルハナバチが外側から穴を開けた花を利用し、ときどき花粉を集めにも来る。そのため小さな補助蜜源である。
7月から9月にかけて、房状に長く咲く。ただしタバコ畑では葉の収量を上げるために花穂が摘み取られるので、ミツバチが利用できる花が残るのは主に採種用の区画である。
単花蜜は生産されない。この属の花蜜には低濃度のニコチンが含まれることが知られているが、その程度ではミツバチの中毒例は一般的に記録されていない。
本当の危険は植物そのものではなく、タバコ畑で集中的に行われる殺虫剤散布である。エーゲ海地方や黒海地方のタバコ産地では、散布の予定を確認するまで巣箱を置かないこと。