
アパラチア山脈のツツジ科の高木。真夏の鐘形の花房が豊富な蜜を出し、淡い琥珀色でキャラメルのような蜂蜜になる。
Oxydendrum arboreumは英語でsourwoodと呼ばれる、アメリカ東部のアパラチア山脈に生えるツツジ科の木である。真夏に枝先から垂れ下がる、スズランを思わせる白い鐘形の花の房が、蜜を豊富に出す。アパラチア地方では真夏の主要な蜜源であり、その蜂蜜は地域で最も求められる蜂蜜の一つである。
6月末から8月まで咲き、最盛期は7月である。泌蜜は降雨と気温にきわめて敏感で、乾燥した年や雨の多すぎる年には収量がはっきり落ちる。
蜂蜜は淡い琥珀色で、ときにやや灰色がかり、キャラメルとスパイスの香りをもつ。結晶はゆっくり進む。花粉の寄与は少ない。
ツツジ科に属するものの、その蜂蜜に有害な影響は知られていない。秋に鮮やかな赤に色づく葉のため観賞樹としても植えられ、酸性で水はけのよい土壌を必要とする。ヨーロッパとトルコでは養蜂上の重要性はない。