
7〜9月に白桃色の小花が良く蜜を出す一年草の香草で、晩夏の蜜切れ期に庭や畑の貴重な蜜源となる。
Satureja hortensis はタイムのような香りをもつ、細い葉の一年生の香草である。葉腋に咲く白、ピンク、淡い藤色の小さな唇形花は筒が短く、花蜜はミツバチが容易に届く。一株あたりの花数が多く、ミツバチが盛んに働く。
春に播いた株は7月から9月まで、約6〜8週間咲く。多くの地域では主な流蜜が終わり、蜂群が越冬蜂を育てる時期にあたる。
単花蜜としては一般的でなく、晩夏の百花蜜に香りのアクセントを加える。花粉の寄与は小さい。
東アナトリアや中央ヨーロッパでは香辛料として畑単位でも栽培される。蜂場の周りの小さな区画に4〜5月に播くのは、晩夏の蜜源不足への実用的な対策である。なお、トルコでタイム蜂蜜に実際に混ざるのは、山地に生える多年生の Satureja 属の種である。