
西地中海原産で庭や畑で栽培されるタイム。花にはミツバチがよく訪れ、スペインやフランスのタイム蜂蜜の一部となる。
スペイン、南フランス、イタリアの乾いた石灰質の斜面に自生し、世界で最も多く栽培されているタイムです。蜜源としての質がよく、花粉の供給は中程度で、広い栽培地では蜂場あたりまとまった量の蜂蜜が得られます。
白から淡いピンクの小さな花が5月から7月に咲き、およそ4〜6週間咲き続けます。晴れて暖かく風のない日には泌蜜がはっきりと増え、涼しく雨の多い天候ではミツバチの訪花が減ります。
タイム蜜は琥珀色で香りが強く、後味にわずかな苦みがあります。数か月のうちに中程度の細かさで結晶します。スペインのタイム蜜にはThymus zygisなどの野生種も含まれます。
トルコには自生しませんが、薬用・香料植物の畑で栽培が増えています。収穫は開花初期に行われることが多いため、蜂場の配置にあたっては刈り取り日を生産者と相談することが決め手になります。庭に小さなタイムの縁取りがあるだけでも、初夏のミツバチの助けになります。