
黒海東部とコーカサスのモミ。蜜はないが、モミ類は欧州で重要な甘露源である。本種での流れは局地的で年により変わる。
Abies nordmannianaは、トルコの東黒海地方の山地とコーカサスで、トウヒやブナとの混交林または純林をつくる大きく長命の木で、クリスマスツリーとして世界で最も多く栽培されているモミである。蜜は出さない。モミ属では枝や幹に住むアブラムシが甘露を多く出すことがあり、ヨーロッパではヨーロッパモミ(Abies alba)の甘露が有名なモミの蜂蜜を生む。
5月から6月に花粉を出すが、ミツバチはほとんど集めない。
この種から採れる独立の商業的なモミの蜂蜜は一般的ではない。甘露の流蜜は、涼しく湿った夏やアブラムシの個体数が多い年にはっきりし、蜂蜜は濃い色で甘さ控えめになる。
樹脂はプロポリスに使われる。甘露の年を逃さないよう、枝にアブラムシやべたつく針葉がないか確認すること。ウルダー・モミ(Abies bornmuelleriana)は、この種の亜種として扱われることもある。