アリジ用パンツ(養蜂用具)

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養蜂用ズボンは、養蜂用ジャケットと組み合わせて着用し、脚・腰・足首を蜂の刺傷から守る、明るい色で厚手の、裾を閉じられる防護用ズボンです。つなぎ(ワンピース型防護服)を着ない養蜂家にとって、防護服の足りない部分を補う装備です。最も重要なのは裾です。蜂は地面から上へはい上がるため、開いた裾は脚の中へ入り込む最も簡単な入口になります。

養蜂用ズボンはどんなときに必要?

つなぎならもともと脚まで覆われます。養蜂用ズボンが必要なのは、面布付きジャケットを使う養蜂家です。ジャケットは涼しく手軽ですが、腰から下は無防備になります。普段のジーンズやジャージの代わりに適したズボンをはくと、特に次のような場面で違いが出ます。

  • 巣箱の前でひざをついて作業するとき:ひざと太ももの布が張り、薄い布では針が通ります。
  • 採蜜や継箱の運搬:地面に落ちたり脚にとまったりする蜂の数が増えます。
  • 攻撃的なコロニー:蜂がすねや足首をねらってきます。
  • 草丈の高い蜂場:地面に落ちた蜂が草をつたって裾まではい上がります。
養蜂家たちの脚元:つなぎ、ジーンズ、ゴム長靴
巣箱のそばでは、脚が蜂に最も近い部位です。危険なのはジーンズそのものではなく、開いたままの裾と薄い布地です。写真:APHA (National Bee Unit), Crown Copyright · Open Government Licence v3.0 (Crown Copyright)

養蜂用ズボンにはどんな種類がある?

綿の養蜂用ズボン

つなぎと同じ、厚手で目の詰んだ綿または綿・ポリエステル混紡の生地で作られます。ウエストはゴムとひも、裾はゴムまたはファスナー付きです。安価で、頻繁な洗濯にも耐えます。

通気性(メッシュ)養蜂用ズボン

通気性ジャケットと同じ、多層構造の目の粗い生地で作られます。暑い地域や夏の採蜜で脚の汗を減らし、その厚みによって針が肌まで届くのを大きく防ぎます。

普段の作業ズボン

厚手のジーンズやキャンバス地の作業ズボンは、おとなしいコロニーでの短い作業なら使えます。ただし、濃い色のものや肌に密着するものは蜂の注意を引きます。こうしたズボンをはく場合は、必ず裾を閉じてください。

短パンや薄手のジャージで巣箱を開けるのはおすすめできません。脚を刺されても危険ではありませんが、思わず急な動きをしてしまい、内検の段取りが乱れます。

養蜂用ズボンを選ぶときのポイントは?

項目適した選択理由
色白、クリーム色、明るいカーキ濃い色は蜂を刺激します。明るい色は涼しく保てます。
シルエットゆったりめで、ひざと腰まわりに余裕があるひざをつくと張った布から針が通ります。
裾ゴム、ファスナー、または面ファスナー付き裾は長靴の上で閉じる必要があります。開いた裾が最大の危険です。
ウエストゴム+ひも、またはベルト通しジャケットの下でウエストが開かないようにするため。
ポケットふた付きまたはファスナー付き、横に道具用ポケット開いたポケットには蜂が入ります。ハイブツール用ポケットは便利です。
ひざ二重仕立て、またはひざ当て付き巣箱の前でひざをつくと、この部分の布が最も傷みます。

ジャケットのすそはズボンのウエストを上から覆う必要があります。ジャケットのウエストがゴムで締まる場合は、ズボンのウエストゴムの上に重なるようにし、すき間が残らないようにします。

裾と足首はどうやって閉じる?

養蜂で最も見落とされやすいすき間が裾です。地面に落ちた蜂や草の中を歩き回る蜂は上に向かって歩き、暗くて狭いすき間を見つけると中へ入ります。脚の中で挟まれた蜂はパニックになって刺します。

  1. 筒の長い長靴をはく:足首まで覆うゴム製または革製の長靴が最も安全です。サンダルやかかとの開いた靴で蜂場に入らないでください。
  2. 裾を固定する:ゴム裾は長靴の上にかぶせるか、裾を長靴の中に入れます。普段のズボンなら、テープ、ゴムバンド、または面ファスナーの裾バンドで裾を締めます。
  3. 靴下を上げる:厚手で明るい色の長い靴下をはき、必要なら裾を靴下の中に入れます。
  4. 確認する:しゃがんで立ち上がり、裾がずり上がらないか確かめます。
養蜂家がジーンズの裾をテープで靴に固定している
普段のズボンをはくなら、裾をテープで靴に固定するのが、蜂が脚から入り込むのを防ぐ簡単な対策です。写真:USDAgov / Wikimedia Commons · Public domain
つなぎを着た養蜂家たちの裾がゴム長靴の中に入っている
裾をゴム長靴の中に入れると、地面に落ちた蜂が脚に入り込むのを防げます。写真:APHA (National Bee Unit), Crown Copyright · Open Government Licence v3.0 (Crown Copyright)
つなぎとゴム長靴姿の養蜂家たちが巣箱を固定している
草丈が高い蜂場や湿った蜂場では、筒の長いゴム長靴が裾を閉じてくれるうえ、手入れも簡単です。写真:APHA (National Bee Unit), Crown Copyright · Open Government Licence v3.0 (Crown Copyright)

養蜂用ズボンの正しい着方(順番)

  1. 厚手の靴下と養蜂用ズボン。
  2. 筒の長い長靴。裾は長靴の上か中で固定します。
  3. 面布付きジャケット。ジャケットのすそがズボンのウエストの上にかぶさるようにします。
  4. 面布のファスナーと手袋。
脚の中に蜂が入ったと気づいても、巣箱のそばで跳びはねたり巣箱を倒したりしないでください。その場で布の上から蜂を軽く押さえて数歩離れ、それから裾を開けて出します。

養蜂用ズボンの手入れ

  • 洗濯:布に刺さった針やしみ込んだ警報フェロモンのにおいは蜂を引き寄せます。ジャケットと一緒に、無香料の洗剤で定期的に洗ってください。
  • 汚れ:プロポリスや蜜ろうは乾く前にこそげ落とします。はちみつの汚れはぬるま湯で簡単に落ちます。
  • ひざ:ひざは最も早く傷む部分です。薄くなった布には当て布をします。
  • 裾のゴム:ゆるんだゴムは裾がずれる原因になります。早めに交換してください。
  • 保管:はちみつの残りをきれいにしてから、乾いた場所に保管します。

よくある失敗

  • ジャケットに薄手のジャージやレギンスを合わせる:肌に張りつく布は針を通します。
  • 濃い色のジーンズで裾を開けたままにする:色とすき間の両方が危険を招きます。
  • 筒の短い靴:靴下と裾のすき間から足首を刺されます。
  • 細身のシルエット:ひざをつくと布が張り、刺されます。

よくある質問

養蜂用ズボンは必須?ジーンズでも大丈夫?

おとなしいコロニーでの短い作業なら、裾を閉じた厚手のジーンズで間に合います。長時間の作業や攻撃的なコロニーでは、明るい色の養蜂用ズボンかつなぎのほうが安全です。

裾は長靴の中に入れる?上にかぶせる?

どちらでも構いません。大事なのはすき間をふさぐことです。ゴム裾は長靴の上に、まっすぐな裾は長靴の中に入れるほうが収まりが良くなります。

ズボンの中に蜂が入ったらどうすればいい?

巣箱から離れ、布の上から蜂を軽く押さえ、安全な場所で裾を開けて出します。慌ててばたばたすると刺されやすくなります。

通気性ズボンはなぜ高い?

多層構造の目の粗い生地は、空気を通しながら針が肌まで届かない厚みを持っており、製造に手間がかかるためです。

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