ヴァロアダニのモニタリング方法と対策基準値

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⚠️ 重要:このページの情報は一般的な参考情報であり、診断や治療に代わるものではありません。確定診断には必ず獣医師に相談するか、認可された検査機関で検査を受けてください。薬剤は承認された製品のみを、添付文書と法定の休薬期間に従って使用してください。届出伝染病が疑われる場合は、家畜保健衛生所に連絡してください。

バロアダニ防除の判断は、暦ではなく計測に基づいて行います。すべてのコロニーを年に数回、同じ方法で数えましょう。対処が必要かどうか、処置が効いたかどうかは、その数値が決めます。最も信頼できるのはアルコール(または洗剤液)洗浄法です。粉砂糖法は蜂を殺さずにすみ、落下トレイによる計数は推移の確認に役立ちます。

なぜ計測するのか

計測には2つの目的があります。判断すること(対処が必要か)と、確認すること(処置で本当にダニが減ったか)です。後者は最も省かれがちな手順です。計測しない養蜂家は、効かない処置を何年も繰り返してしまうことがあります。

目に見える症状(翅の縮れた蜂、穴の開いた蓋、まだらな蜂児)が現れたときには、ダニの寄生数はたいてい被害が出る水準をはるかに超えています。計測は、その段階に至る前に警告してくれます。

試料の採り方

  • 蜂は無蓋の蜂児がある巣枠から採りましょう。ダニは育児蜂に最も多くついています。継箱(貯蜜箱)の蜂や巣門の踏み板の蜂では、結果が低く出ます。
  • まず、その巣枠に女王蜂がいないことを確かめてください。女王蜂が試料に紛れ込むと、コロニーを失うことになります。
  • 蜂をたらいや広口の容器に振り落とし、容器を軽く叩いて蜂を隅に集め、計量カップですくい取ります。
  • 標準的な試料は約300匹で、容量にして約120 ml(コップ半分より少し多い程度)にあたります。いつも同じ計量カップを使いましょう。
  • コロニーごとに別々に計測しましょう。同じ養蜂場でも、ある群はきれいで、隣の群は重く寄生されていることがあります。
無蓋蜂児のある巣枠から瓶で蜂の試料を採っているところ
蜂の試料は、育児蜂が多くついている蜂児巣枠から採ります。先に、巣枠に女王蜂がいないことを確認します。 写真:APHA (National Bee Unit), Crown Copyright · Open Government Licence v3.0 (Crown Copyright)

アルコール洗浄法・洗剤液洗浄法

最も正確で、再現性の高い方法です。試料の蜂は死にますが、その代わりに結果が直接「蜂100匹あたりのダニ数」として得られます。

  1. 約300匹の蜂を、蜂が浸るくらいのアルコール(または台所用洗剤を溶かした水)を入れたふたつきの容器に入れます。
  2. 容器を少なくとも1分間、強く振ります。ダニが蜂から離れます。
  3. 液を茶こしや金網のふるいに通して白い容器に注ぎます。蜂はふるいに残り、ダニは液と一緒に通り抜けます。蜂をもう一度洗えば、取りこぼしたダニも回収できます。
  4. 白い背景の上でダニを数えます。その数を3で割ります。結果が蜂100匹あたりのダニ数(%)です。
洗浄後にチューブに集めた赤褐色のバロアダニ
蜂の試料から分離してチューブに集めたバロアダニ:平たく横長の楕円形で赤褐色、大きさは約1〜2 mmです。明るい色の背景の上で簡単に数えられます。 写真:Forest and Kim Starr / Wikimedia Commons · CC BY 3.0 us

粉砂糖法

同じ原理で行いますが、蜂は生きたままで、コロニーに戻せます。蜂を金網のふたつきの瓶に入れ、大さじ1杯ほどの粉砂糖を加えて、瓶を1分ほどゆっくり回し、数分間置きます。次に瓶を逆さにして白い容器の上で振ると、ダニが砂糖と一緒に落ちます。少量の水を加えると砂糖が溶けて、ダニが見やすくなります。

アルコール洗浄法に比べると、回収できるダニはいくらか少なくなります。湿度の高い日や、砂糖が固まったときには効率が落ちます。蜂を殺したくない場合には妥当な選択肢です。ただし、いつも同じ方法を使いましょう。方法をあれこれ変えると、数値を比較できなくなります。

落下トレイ(自然落下)による計数

網底の下に、白くて油を塗った、または粘着性のあるトレイを差し込みます。数日後に落ちたダニを数え、日数で割って1日あたりの平均落下数を求めます。アリや蜂がトレイに届かないよう、トレイは網の下に置きます。

簡単で、巣箱を開ける必要もありません。ただし落下数は、コロニーの大きさ、蜂児の量、季節によって大きく変わります。同じ数値でも、2つのコロニーでは意味が異なることがあります。そのため推移を確認する(ダニが増えているか)ことや、処置後の落下を見ることには向いていますが、対処の判断にはそれだけでは不十分です。

落下トレイ上のくずにまじるバロアダニ
落下トレイの拡大:褐色で楕円形の、縁の整った粒がバロアダニです。淡い色の蜜ろうのくずや花粉の塊と間違えないようにしましょう。 写真:Modestus~svwiki / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0
数百匹の黒っぽいダニが落ちている粘着トレイ
数百の黒い点(ダニ)がある粘着トレイ。これほど多くの落下は、重い寄生か、処置の効果のどちらかを示しています。 写真:APHA (National Bee Unit), Crown Copyright · Open Government Licence v3.0 (Crown Copyright)

雄蜂児を開ける方法

バロアダニは、封蓋期間が長い雄蜂児を好みます。目がピンク色の時期の有蓋雄蜂児を蜜蓋切りフォークで一度に引き抜き、蛹の上の赤褐色のダニを確認します。100房ほど開けて、ダニが見られた房の数を記録します。

すばやくできる早期警戒の方法です。シーズンの初めに雄蜂児でダニがよく見つかるなら、コロニーのほかの部分も洗浄法で計測しましょう。雄蜂児のない時期には使えず、結果を蜂100匹あたりのダニ寄生率に換算することもできません。

有蓋雄蜂児に蜜蓋切りフォークを刺しているところ
蜜蓋切りフォークを、ドーム状の蓋の雄蜂児の巣房に刺し、蛹を引き出します。 写真:APHA (National Bee Unit), Crown Copyright · Open Government Licence v3.0 (Crown Copyright)
フォークに刺さった白い雄蜂の蛹の上の濃い赤色のダニ
色の淡い蛹の上では、濃い赤色のダニが簡単に見つかります。複数の蛹にダニがいれば、寄生の程度は高いといえます。 写真:APHA (National Bee Unit), Crown Copyright · Open Government Licence v3.0 (Crown Copyright)

方法の比較

方法蜂は死ぬか信頼性最適な使い方
アルコール/洗剤液洗浄法死ぬ(約300匹)高い対処の判断、処置後の確認
粉砂糖法死なない中〜高(湿度が高いと下がる)蜂を殺さない定期的な計測
落下トレイ死なない低〜中推移の確認、処置の効果の確認
雄蜂児を開ける雄蜂児が死ぬ定性的シーズン初めの早期警戒

要防除水準:いつ対処するか

要防除水準は1つの数値ではなく、季節、群勢、地域によって変わります。一般的に使われている考え方は次のとおりです(洗浄法による蜂100匹あたりのダニ数)。

  • 春から初夏:コロニーが大きくなるにつれてダニも急速に増えます。この時期は蜂100匹あたり1〜2匹でも、注意深く見守るべき値です。
  • 盛夏から夏の終わり:蜂100匹あたり2〜3匹以上が、多くの資料で対処の目安とされています。
  • 越冬蜂が育つ時期(夏の終わり〜秋):目標は、ダニの寄生レベルをできるだけ低く保つことです。この時期に水準を超えていたら、待たずに対処しましょう。

地域の養蜂組合や家畜保健衛生所が最新の推奨を示している場合は、それに従ってください。

一年で最も重要な計測は、主流蜜期が終わった夏の終わりです。冬を越す蜂はこの時期に育ちます。ダニとダニが運ぶウイルスは、これらの蜂の寿命を縮めます。夏の終わりのダニの寄生レベルが、春に何群が生き残るかを大きく左右します。

いつ計測するか:実用的な年間計画

  1. 春の最初の内検:出発点となるレベルを把握します。
  2. 盛夏(主流蜜期中、またはその直後):採蜜後の対処が必要かどうかを判断します。
  3. 処置のたびに:処置期間が終わった後、同じ方法でもう一度計測します。期待どおりに減っていなければ、用量、時期、再感染、抵抗性の問題を調べましょう。
  4. 秋:冬の前の最後の確認です。近くのコロニーからの再感染は、この時期によく起こります。

よくある間違い

  • 1つのコロニーから試料を採り、養蜂場全体に当てはめてしまう。
  • 継箱(貯蜜箱)や蜂児のない巣枠から試料を採る(結果が実際より低く出る)。
  • 方法を頻繁に変えて、数値を比較できなくしてしまう。
  • 落下トレイ上の蜜ろうのくずや花粉の塊をダニと見間違える。
  • 処置後に再計測しない。
  • 結果を記録しない。日付、巣箱番号、方法、数値を書き留めましょう。推移は記録があって初めて見えてきます。
写真でバロアダニを数える
BeesLikeアプリは巣枠や底板の写真から見えるダニと蜂を数え、蜂100匹あたりの見えるダニの数を表示します。
バロアダニ計数の使い方 →
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