養蜂場の設置と準備

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蜂場の設営とは、蜂群が到着する前に行う準備の全体を指します。地面の整備、巣箱の台、配置、給水場、風よけと囲い、作業スペース、そして法的な登録です。よく準備された蜂場は、その後何年もの仕事をはっきりと減らしてくれます。急いでつくった蜂場は、毎シーズン同じ問題を繰り返し生みます。

蜂場の設営はいつ行うのか

準備は、蜂群が到着する数週間前までに終えておくべきです。最も適した時期は、蜂群の輸送に最も向いた早春か、秋の前の落ち着いた月です。蜂群が着いたときには、台ができていて、給水場に水が入り、道が通れる状態でなければなりません。先に蜂群を運び込んでから場所を整えると、蜂にストレスを与えるうえ、養蜂家は蜂のあいだで工事をする羽目になります。

地面はどう整えるのか

  • 乾いていること: いつも湿った地面は、カビ、真菌による蜂児病、木材の腐朽を招きます。
  • 平らであること: 巣箱が横に傾くと、蜂は巣板を斜めにつくり、巣枠どうしがくっついてしまいます。巣箱は左右には水平に、前後にはわずかに前へ傾けて置きます。雨水が巣門から外へ流れ出るようにするためです。
  • 水がたまらないこと: 雨のときに水たまりになる場所を確かめ、埋めるか、巣箱をそこから離します。
  • 植物を管理すること: 巣門をふさぐ草は刈ります。巣箱の前に砂利、敷石、踏み固めた地面を用意すると手入れが楽になります。
敷石の地面の上で台に載せた巣箱
敷石を敷いた平らな地面の上で、台に載せた巣箱。硬い地面は草の手入れを減らし、巣箱を安定させやすくします。 写真:APHA (National Bee Unit), Crown Copyright · Open Government Licence v3.0 (Crown Copyright)

巣箱の台:高さはどれくらいか

巣箱は地面に直接置かず、台や架台で持ち上げます。利点は次のとおりです。

  • 地面からの湿気が断たれ、底板や木材が長もちします。
  • アリ、カエル、一部の害虫が巣箱に近づきにくくなります。
  • 巣門が草や雪でふさがりません。
  • 養蜂家の腰が守られます。

作業のしやすい高さが大切です。低すぎる巣箱は背中に負担をかけ、高すぎる巣箱は上段や満杯の継箱を持ち上げにくくします。多くの養蜂家は、巣箱の底をおよそひざの高さにしています。台は丈夫で安定し、何年も重さを支えられなければなりません。蜂蜜の詰まった多段の巣箱の重さを計算に入れておく必要があります。

コンクリートブロックの上に持ち上げた巣箱
コンクリートブロックの上に持ち上げた巣箱。安価で丈夫な方法です。ブロックは平らでしっかりした地面に据える必要があります。 写真:Benlisquare / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0
木製の台の上の二つの巣箱
二つの巣箱を載せた木製の台。二台用の台なら、巣箱のあいだに巣枠を置いたり、横で作業したりする場所がとれます。 写真:APHA (National Bee Unit), Crown Copyright · Open Government Licence v3.0 (Crown Copyright)

配置はどう計画するのか

  • 巣箱を違う方向に向け、グループに分けて間隔をあけて置きます。
  • 巣箱を違う色に塗り、巣門のまわりに目立つ図形を付けます。
  • 巣箱のあいだと後ろに作業しやすい余裕を残します。養蜂家はたいてい巣箱の横か後ろに立ちます。
  • 木、茂み、石などの自然の目印を活用します。

同じ外見の巣箱を一直線に並べると迷い込みが起こります。蜂が別の巣箱に入り、列の端の蜂群が強くなって中ほどが弱くなり、病気やダニが蜂群のあいだで簡単に運ばれます。詳しくは「蜂場での巣箱の配置」のページにあります。

色とりどりで番号付きの巣門板がある蜂場
巣門ごとに色が違い、番号が付いた蜂舎。色や形の違いは、働き蜂や女王蜂が自分の巣箱を見つけやすくします。 写真:JoachimKohler-HB / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0

飛行経路と風よけ

巣門の前は開けていて、蜂が巣箱を出たらさえぎるものなく上昇できる必要があります。巣門が歩道、道路、隣家の庭に向いているなら、その前に人の背丈を超えるくらいの垣根、茂み、ネットを置きます。蜂は高く舞い上がって飛ばざるをえなくなり、頭の高さより上を通ります。

卓越風の方向にある風よけ(密な垣根、低木の列、塀、ネット)は、飛行を楽にすると同時に、冬の熱の損失を減らします。風を完全にさえぎる塀よりも、風を通して和らげる垣根や植物の垣のほうが、渦を生みにくくなります。

茂みの前で台の上にグループに分けて置いた新しい巣箱
背後を密な茂みに守られ、台の上に2群ずつのグループで置いた巣箱。グループのあいだの空間が、作業も蜂の方向の見きわめも楽にします。 写真:APHA (National Bee Unit), Crown Copyright · Open Government Licence v3.0 (Crown Copyright)

給水場、囲い、作業スペース

給水場

給水場は、蜂群が到着する前に設けておくべきです。蜂は最初に見つけた水場を覚えて通うようになります。隣家の池に慣れてしまった蜂群を新しい水場へ引き寄せるのはとても困難です。給水場は浅くし、蜂が足場にできる石や浮くものを入れておきます。

囲い

放牧中の家畜、犬、無断の立ち入りを防ぐため、蜂場は囲うべきです。イノシシやクマのいる地域では、電気柵が一般的な対策です。入口に蜂場があることを知らせる注意書きを掲げると、通りがかりの人を守れます。

作業スペース

蜂場に作業場所があると仕事がはかどります。巣枠を置く台か空の段、ふた付きの箱、道具袋、燻煙器の燃料を入れる乾いた容器、水、必要なら簡単な日よけです。地面に置いた巣枠は汚れるうえ、盗蜂を招きます。

囲いのある蜂場で花の咲く草のあいだに置かれた巣箱
囲いのある研修用の蜂場。花の咲く縁の帯は残され、巣箱は台の上に、あいだに作業の余裕をとって置かれています。 写真:APHA (National Bee Unit), Crown Copyright · Open Government Licence v3.0 (Crown Copyright)

巣箱の固定とアクセス

風が強く開けた場所では、巣箱をベルト、重し、杭で台に固定します。嵐で倒れた巣箱に冬のあいだ気づかなければ、蜂群は死んでしまいます。道は、満杯の継箱を運ぶ車で巣箱のそばまで入れるものでなければならず、冬にも通れる必要があります。

ベルトで台に固定した発泡スチロール製の巣箱
ベルトで台に固定した発泡スチロール製の巣箱。軽い巣箱は風や動物がこすれることで倒れやすいため、こうした巣箱では固定が特に大切です。 写真:APHA (National Bee Unit), Crown Copyright · Open Government Licence v3.0 (Crown Copyright)

設営のチェックリスト

  1. 法的な条件を調べる: 蜂場と道路、住宅地、公共の場所との距離は規則で定められています。トルコでは蜂場は養蜂登録システムに登録されます。家畜保健衛生所などの関係当局に相談してください。
  2. 土地の所有者と取り決める: 自分の土地でなければ、許可、期間、立ち入りの条件を書面にしておきます。
  3. 地面をならし、草を刈り、水たまりをなくします。
  4. 台を設置し、水準器で確かめます。
  5. 給水場を設けて水を満たします。
  6. 風よけ、囲い、注意書きを設置します。
  7. 作業スペースと道具箱を用意します。
  8. 蜂群は夕方に運び込む: 蜂の大部分が巣箱にいるうちに運んだ蜂群を台に置き、巣門は蜂が落ち着いてから、その日の夕方か翌朝早くに開けます。
  9. 記録帳を始める: 巣箱ごとに番号を付け、由来と女王蜂を書き留めます。

よくある質問

巣箱は地面からどのくらいの高さにすべきですか?

湿気から守られ、楽に作業できる高さです。多くの養蜂家は巣箱の底をひざの高さくらいにしています。多段の巣箱では、高すぎると継箱を持ち上げにくくなります。

巣箱は前に傾けるべきですか?

左右は水平に、前後はごくわずかに前へ傾けます。こうすれば雨水が中に流れ込まず、巣板もまっすぐつくられます。

給水場はいつ設ければよいですか?

蜂群が到着する前です。蜂は最初に見つけた水場に慣れてしまい、あとから設けた給水場には移りにくいのです。

蜂群は一日のうちいつ蜂場へ運び込むべきですか?

夕方か早朝、蜂の大部分が巣箱にいるときです。置いた巣箱の巣門は、蜂が落ち着いてから開けます。

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