フルメトリン処理(養蜂)

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⚠️ 重要:このページの情報は一般的な参考情報であり、診断や治療に代わるものではありません。確定診断には必ず獣医師に相談するか、認可された検査機関で検査を受けてください。薬剤は承認された製品のみを、添付文書と法定の休薬期間に従って使用してください。届出伝染病が疑われる場合は、家畜保健衛生所に連絡してください。

フルメトリンはピレスロイド系の合成殺ダニ剤で、養蜂ではバロア対策として巣箱に吊るす認可されたプラスチック製の短冊(ストリップ)の形で使われます。適切な時期に、ラベルに記載された期間だけ使えば効果的です。しかし何年も繰り返し使うと抵抗性をもつダニの個体群が生まれ、有効成分が蜜蝋に蓄積することもあります。継箱を載せている間は使わず、ほかの動物用につくられたフルメトリン製品は決して巣箱に入れてはいけません。

フルメトリンとは何か、どのように作用するのか

フルメトリンは、ダニの神経系に作用する合成ピレスロイドです。巣箱に吊るした短冊の成分は、短冊に触れた蜂を介して蜂群全体に広がり、ダニは蜂と接触したときに影響を受けます。

  • 長期間にわたる放出:短冊はラベルに記載された数週間、巣箱に入れたままにします。そのため、蓋がけ蜂児から出てきたダニも時間とともに成分に触れることになり、蜂児がいる時期にも使えます。
  • 蜂の体に付いたダニを殺す:蓋がけされた巣房の中のダニには直接届きません。効果は、ダニが巣房から出てくるにつれて現れます。
  • 同じグループの成分:タウフルバリネートもピレスロイドです。この二つの成分の間には交差抵抗性があり、一方に抵抗性をもつダニはたいていもう一方にも抵抗性をもっています。
巣箱の巣枠の間に吊るした殺ダニ剤の短冊
巣枠の間、蜂が最も密集する蜂児圏に吊るした合成殺ダニ剤の短冊。 写真:APHA (National Bee Unit), Crown Copyright · Open Government Licence v3.0 (Crown Copyright)

古い情報によく見られる誤り

  • 「液体のフルメトリンを巣箱に注いで気化させる」:養蜂用に認可されたフルメトリン製品は短冊の形をしています。牛や羊などの家畜用につくられたポアオン(背中に垂らす)剤や薬浴用のフルメトリン製品を巣箱で使うことは禁止されています。用量が管理できず、蜂を死なせることがあり、ハチミツや蜜蝋に大量の残留を残します。
  • 「1~2か月ごとに繰り返す」:誤りです。短冊はラベルに記載された期間、1回だけ使い、その後取り出します。頻繁な繰り返しは、抵抗性を発達させる最も早い道です。
  • 「長く入れておくほどよく守れる」:効果の切れた短冊は成分を低濃度で放出し続けるため、抵抗性のあるダニを選抜してしまいます。期間が終わったら短冊は必ず取り出します。

いつ使うのか

  • 夏の終わり、採蜜の直後:継箱を外した後、越冬蜂が育つ前にダニの寄生数を下げるため。一年で最も重要な処理の時期です。
  • 春、継箱を載せる前:計数でダニの寄生数が多く、ラベル上この時期の使用が適切とされている場合。
  • 計数に基づいて:処理するかどうかは、アルコール洗浄法、粉砂糖法、落下トレイの結果に基づいて決めるべきです。

同じ有効成分を毎年使わないでください。フルメトリンを、別のグループの薬剤(例:アミトラズ)や有機酸と年ごとにローテーションして使うと、抵抗性の発達を遅らせられます。

処理の手順

  1. 継箱を外す。流蜜期の間や継箱を載せている間は短冊を吊るしません。
  2. 製品を確認する:お住まいの国でミツバチ用に認可されていること、使用期限、包装が破れていないことを確かめます。
  3. 手袋をはめる。短冊を素手で扱わないでください。
  4. 短冊の枚数を決める:蜂群の強さに応じてラベルに記載された枚数を使います。短冊を切ったり、半分に分けたりしないでください。
  5. 正しい位置に吊るす:短冊は、蜂が最も密集している蜂児圏の2枚の巣枠の間に垂らします。端の空いた巣枠の間に吊るした短冊は、蜂と十分に接触しません。
  6. 日付をメモし、巣箱の上や記録帳に短冊を取り出す日を書いておきます。
  7. 期間が終わったら取り出す。使用済みの短冊は再利用せず、包装とともにラベルの指示どおりに処分します。
手袋をはめた手で巣枠の間に短冊を差し込む様子
手袋をはめて巣枠の間に短冊を入れているところ。短冊は蜂が密集している間隔に垂らす必要があります。 写真:APHA (National Bee Unit), Crown Copyright · Open Government Licence v3.0 (Crown Copyright)

抵抗性:どう見分けるか

ピレスロイドに対する抵抗性は世界の多くの地域で広がっており、トルコからも抵抗性を報告する研究があります。抵抗性のある個体群では、短冊を吊るしていてもダニの寄生数が下がりません。

  • 短冊を吊るすときに落下トレイを設置しましょう。最初の数日間には、はっきりとしたダニの落下が見られるはずです。
  • 短冊を取り出した後、アルコール洗浄法か粉砂糖法でもう一度計数しましょう。
  • 処理をしても寄生数が高いままで、処理の誤りがない場合は、抵抗性を考えるべきです。その場合、同じグループ(フルメトリン、タウフルバリネート)を再び試さず、別のグループの方法に切り替えましょう。
落下トレイの上に列をなす多数のダニ
落下トレイは処理が効いたかどうかを示します。効果的な処理では、巣枠の間の真下に濃い色のダニがたまります。 写真:APHA (National Bee Unit), Crown Copyright · Open Government Licence v3.0 (Crown Copyright)
蜂の胸部に付いたバロアダニ
処理の後でも蜂の体にダニが見られる場合は、計数で確かめましょう。抵抗性か再感染の可能性があります。 写真:Waugsberg / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0

残留とハチミツの安全性

  • フルメトリンは脂溶性で、蜜蝋に蓄積することがあります。古く黒ずんだ巣板を定期的に更新すると、蓄積が減ります。
  • 処理中に巣箱に入っていた巣板は、食用のハチミツには使いません。ラベルに記載された休薬期間を守ってください。
  • 推奨より多い短冊、長すぎる期間、認可されていない製品が、残留問題の主な原因です。
巣箱では、ミツバチ用に認可されたフルメトリン短冊だけを使ってください。家畜用製品を巣箱で使うと、蜂にもハチミツを食べる人にも害を及ぼし、法的な処分の対象になります。

よくある間違い

  • 計数をせずに、毎年習慣的に同じ短冊を吊るすこと。
  • 短冊を切って「節約」して使ったり、使用済みの短冊を再び吊るしたりすること。
  • 短冊を端の巣枠など、蜂の少ない場所に吊るすこと。
  • 短冊を巣箱に入れたまま忘れること。
  • 処理の後に結果を計測しないこと。
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